Japanese Journal of Endourology and Robotics
Online ISSN : 2436-875X
特集3 : HoLEP失禁のない核出術を実現しよう
失禁の無い核出術 TUR習熟者の工夫
市川 孝治津島 知靖白石 裕雅和田里 章悟佐久間 貴文窪田 理沙久住 倫宏
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2022 年 35 巻 1 号 p. 61-67

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抄録

 これまで前立腺肥大症をはじめとした下部尿路閉塞 (bladder outlet obstruction : BOO) に対する経尿道的前立腺手術はTURP (Transurethral resection of the prostate) が主流であった. しかし本邦では2005年頃より急峻に核出術が普及し, 現在では核出術がTURPを凌駕する勢いである. その背景として, 出血が少ないこと, 灌流液に生食が使えること, 大きな腺腫に対しても施行可能なことが挙げられる. その反面, 手技が難しく, TURPと比べて術後尿失禁が多いとの報告もある. 本稿では, 前立腺のzonal anatomy, 前立腺腺腫の発生母地を理解し, 適切な核出を行うための注意点を外尿道括約筋の損傷をきたさないことに焦点をあてて解説した.

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© 2022 一般社団法人 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
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