2024 年 37 巻 2 号 p. 369-372
2017年より本邦で悪性腫瘍性尿管閉塞 (Malignant Ureteral Obstruction : MUO) に対して, ポリウレタンコーティング金属ステント (テューマーステント®, クリエートメディック社) が使用可能になった. 今回2019年4月から2023年4月にポリウレタンコーティング金属ステントを使用した65症例について検討した. 初期症例10例では, 50%以上が6-12カ月で閉塞を認めた. そのため11症例目以降は6カ月毎の定期交換で管理したところ, 開存率は93%と非常に高かった. また再留置を試みた症例では全例再留置が可能であった. MUOに対するポリウレタンコーティング金属ステントは6カ月毎の交換で閉塞率を低下させ, また閉塞時も再挿入できる可能性が高く, 有用なデバイスと考えられる.