Japanese Journal of Endourology and Robotics
Online ISSN : 2436-875X
Endourology
悪性腫瘍性尿管閉塞に対するポリウレタンコーティング金属ステントの使用経験
中村 元洋関田 信之松井 健一郎丸尾 匡史江東 邦夫村上 裕樹佐々木 真北川 憲一
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2024 年 37 巻 2 号 p. 369-372

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抄録

 2017年より本邦で悪性腫瘍性尿管閉塞 (Malignant Ureteral Obstruction : MUO) に対して, ポリウレタンコーティング金属ステント (テューマーステント®, クリエートメディック社) が使用可能になった. 今回2019年4月から2023年4月にポリウレタンコーティング金属ステントを使用した65症例について検討した. 初期症例10例では, 50%以上が6-12カ月で閉塞を認めた. そのため11症例目以降は6カ月毎の定期交換で管理したところ, 開存率は93%と非常に高かった. また再留置を試みた症例では全例再留置が可能であった. MUOに対するポリウレタンコーティング金属ステントは6カ月毎の交換で閉塞率を低下させ, また閉塞時も再挿入できる可能性が高く, 有用なデバイスと考えられる.

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© 2024 一般社団法人 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
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