2022 年 2022 巻 4 号 p. 148-155
「現代の国語」の学習指導状況を明らかにするために,施行から約4ヶ月間の「現代の国語」の学習指導について,担当教師に質問紙調査を行った.その結果,担当教師は,「読むこと」に多くの時間を充て,テクストとして主に評論を用い,問答型・講義型の授業スタイルを中心とする傾向が明らかになった.また,学習活動は振り返りや記述解答式を,評価方法はペーパーテストを頻繁に用い,1人1台端末はあまり活用しない傾向にあった.生徒に育成したいと考える力は学習指導要領と一致するが,教育課程に対する不満や,評価に対する負担を感じている教師が多いことが示唆された.