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吉田 圭輔, 三上 貞芳, 濱 克己, 辻 美祝
2026 年2026 巻1 号 p.
1-5
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究は,授業者の発声における抑揚(韻律的特徴)が学習者の記憶に与える影響を検討することを目的とする.まず,抑揚の有無による音声的特徴を基本周波数(F0)の時間変化から定量的に分析した.その結果,抑揚のある音声はF0の変動が大きく,抑揚の乏しい音声は変動が小さいことが確認された.次に,これらの音声を用いた記憶課題実験を実施したところ,抑揚のある音声条件において有意に高い正答率が得られた(p<0.01).これらの結果から,授業者の音声に含まれる抑揚は,非言語情報として学習者の記憶過程に影響を与える重要な要素である可能性が示唆された.
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吉田 美央, 山本 朋弘
2026 年2026 巻1 号 p.
6-13
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究は,小学校理科の実験・観察における児童の振り返りに対して,生成AIによるフィードバックが児童の探究過程に与える影響を検証した.授業前後の意識調査を分析した結果,探究意欲や振り返りへの意識に有意な向上が見られた.生成AIによって,個に対応したフィードバックを作成でき,振り返りが向上する可能性が見られたが,フィードバックの精度を高めるためには人的支援が必要であることが示された.
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永嶺 耕司
2026 年2026 巻1 号 p.
14-19
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
チャレンジスクール高校物理基礎において,7つの集中回復方略の自己記録・事前計画・協働活動を組み合わせた統合的足場による2コマ型授業を約2か月半実践した.事前事後比較(n=16)で方略レパートリーが有意に増加し(p=.006,記述的指標としてd=0.91),事後回答者23名のうち73.9%が授業外での再利用を報告した.一方,計画と実行の一致率は35.8%にとどまり,自己調整過程は萌芽段階にあることが示唆された.
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吉田 裕次
2026 年2026 巻1 号 p.
20-27
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究は,中学校数学科での個別最適な学びを目指し,Googleサイト(Google LLC)を用いた学習支援基盤の構築と実践を報告する.生成AI(Gemini)を活用し,生徒の習熟度に応じた動的フィードバックを行う計算演習アプリを統合した点が特徴である.多層的なリソース提供や相互学習が,自律的学習の「OECD(2019)が提唱するAARサイクル(Anticipation-Action-Reflection)」に与えた影響を分析した結果,生徒のメタ認知能力の向上や自己肯定感の醸成に寄与する可能性が示唆された.
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―メディアによる書くことの変容―
福山 佑樹
2026 年2026 巻1 号 p.
28-35
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本稿は,書く行為をめぐるメディア変容の歴史を「人間の書く行為からの段階的な切り離し」として再構成した上で,生成AIが「書くことに埋め込まれた知的営み」を,一般の学習者が利用可能な書くことに関する技術としては初めて包括的に代替しうる技術であることを論じる.また「書くことに埋め込まれた知的営み」の代替と著者性の空洞化を「書く主体の消失」として統合し,書く過程を人間が経験することの教育的意義を,書き手自身の成長の場であるという点に求めた.本稿では生成AI時代のライティング教育に求められる実践原理として,成果物から「書く過程」と「書かれたものへの応答責任」を評価する教育への転換を提示する.
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後藤 康志, 小柳 和喜雄, 寺嶋 浩介
2026 年2026 巻1 号 p.
36-41
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
近年普及が目覚ましい生成AIについて,接触度の比較を行い,接触度が高いメディアほど選択されやすい傾向があるか検討した.生成AI接触度とメディア認知を調査し,以下がわかった.結果として,生成AI接触度が大きいと,生成AIを評価する傾向がある.これは,接触度が高いメディアほど選択されやすいという先行研究を支持する結果となった.
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―採点作業の削減と評価の安定化に向けた実証研究―
ジョシュクン エリフ, ジョシュクン セリム, 景山 開陽
2026 年2026 巻1 号 p.
42-45
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究は,中高生の英語記述問題における採点負担軽減と評価の安定化を目的に生成AI採点の精度を検証した.A社提供の手書き答案7,721件をOCRでテキスト化し,大規模言語モデルによる自動採点と手動採点を比較した.その結果,±1点以内一致率は全体で83%超,一部で90%以上に達した.また,誤差は手動採点者間のばらつきと同等以下であった.以上より,生成AI採点は実用段階にあり人間とのハイブリッド運用により効率化が期待される.
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青江 麻衣, 清水 忠, 江﨑 誠治
2026 年2026 巻1 号 p.
46-49
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
近年,創薬研究人材の育成が求められる中,理系学生の減少傾向が指摘されている.本研究では,「化学構造式かるたアプリ」を用いて,利用者ログ解析より,有機化学の学習者層への影響について検討した.特に,外部媒体の情報発信がアプリ利用に与える影響に着目した.YouTuberによる紹介により,高校生を中心とした利用者の流入が確認された.一方,59.0%は化学に対し肯定的な傾向であり,化学に対し消極的な層への到達には課題が示唆された.
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楠美 順理
2026 年2026 巻1 号 p.
50-55
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
生成AIの普及により顕在化した教育再設計の課題に対し,活用事例に依らない理論的枠組みを提示する.教育内容を知識・基礎技能・高次技能からなる三層構造として整理し,生成AIを言語予測・目的最適化・安全制御からなる三層構造をもつ技術として捉える.その上で,教育的価値はAI自体ではなく,人間側のインターフェースとして構成される第4層によって成立することを示す.以上より,生成AI時代の教育を,技術導入の是非としてではなく,教育内容と教師専門性を再構成する問題として捉え直す視座を提示する.
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加藤 匠
2026 年2026 巻1 号 p.
56-59
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究では,通年評価科目における課題提出行動と最終成績との関連を分析し,早期支援の可能性を検討した.50名×5課題の試行データを用い,提出行動を数値化して未提出回数および遅延回数を算出し,成績との関連を明らかにした.その結果,未提出回数は成績低下と比較的強い関連を示した一方,遅延回数の関連は弱かった.また,第3課題時点で一定の関連が確認され,授業前半段階で成績不振の兆候を把握できる可能性が示唆された.
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北埜 貴文, 淺野 浩志, 向田 識弘
2026 年2026 巻1 号 p.
60-67
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究は,中学校技術科における振り返り活動を支援するため,生成AIを用いた学習支援システムを開発し,授業で実践したものである.本システムは,学習者の自由記述に対して技術の見方・考え方に基づく複数の観点から生成AIによる評価点とフィードバックを提示し,推敲および再記述を支援することを目的とする.授業実践の結果,学習者の記述量が有意に増加し,観点を意識した記述の表出が増加する傾向が示唆された.
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齋藤 光貴, 菊地 浩平, 渡辺 知恵美
2026 年2026 巻1 号 p.
68-75
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
自学習環境におけるメタ認知的活動を支援するLLMチューターシステムの対話事例を紹介・分析する.学習過程を示した学習分析ダッシュボードだけでは,学習調整を行うメタ認知的活動を促すのに限界がある.そのため,そのメタ認知的活動を支援するLLMチューターシステムを開発し,対話をさせてみた.その対話の分析結果として,内容理解を重視したい学習者に対しては原因特定と学習調整を促すことが難しいという課題も明らかになった.
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安藤 祐介, 永野 直, 千石 一朗, 宮島 衣瑛
2026 年2026 巻1 号 p.
76-83
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
生成AIによる指示によってプログラミングを行うバイブコーディングに注目が集まっている.本研究では高校生(n=266)と教員・社会人(n=18)にバイブコーディング体験ワークショップを様々なツールや題材で探索的に実施し,その内の一校を除くアンケート結果(n=204)と実践を報告する.参加者は自分のアイデアを作品にする活動を行い,事後アンケートからは活動への満足度が高く,生成AIとテクノロジーへの関心が高まったと示唆される回答を得た.
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大森 隆
2026 年2026 巻1 号 p.
84-91
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究は,生成AIとの思考・制作プロセスを可視化したZINEを媒介とする授業および地域実践を通じて,学習者・参加者の認識形成を探索的に検討した.その結果,生成AIは効率化の道具にとどまらず,創作の素材,思考支援,対話的存在として捉えられていた.また,人間の寄与や作者性への意識,不安や葛藤,著作権・倫理に関する問題意識も確認された.ZINEは,創作の意味や人間の寄与を考える媒介として機能しうることが示唆された.
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―第4学年理科「関連付ける」記述の育成を目指して―
清水 雅紀, 森本 康彦, 金原 崇, 浅見 豪, 井出 和紀, 下登 遊三甫, 阿南 奈美, 渡辺 真名美, 豊田 大登, 中村 勝一, ...
2026 年2026 巻1 号 p.
92-99
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究は,小4理科で既習事項や経験を事象と「関係付ける」思考の深化と文章化を支援する生成AI対話型システムを開発・実践した.生成AIを「認知的パートナー」とし,対話を通じて児童の思考を引き出し,モデル文を提示することで,記述の負荷を軽減する.検証の結果,根拠の明確化や日常生活への適用といった記述に顕著な傾向が見られ,思考の深化を支援する本システムの有効性が示された.
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李 佳瑩, 林 俊成, 甯 格致
2026 年2026 巻1 号 p.
100-107
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究は,AI音声識別技術による自動評価の判定根拠を音声学的に検証し,効率的な学習環境を再構成した教育工学的実践の報告である.まず,AIが検出した母語別の誤り傾向を,先行研究の理論および音響分析による物理的実測データの三者で照合・検証した.その結果,各母語話者固有の音素的・韻律的な逸脱を,AIが高い精度で識別していることを実証した.これらの知見に基づき,AIを自律的な自己分析を促す「センサー」として位置づけ,学習プロセスを高度化するSAMRモデル準拠の支援モデルを提案する.
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大竹 優輝, 林 兵馬
2026 年2026 巻1 号 p.
108-114
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
英文和訳学習における生成AIの「足場かけ」の有効性を検証するため,RAG(検索拡張生成)技術を搭載した生成AIを用いた学習アプリの効果検証を行う実証実験を実施した.高校2年生15名を対象とした結果,統計的有意差は検出されなかったが,効果量において「構造」と「正確性」の観点で中程度の効果が認められた.一方で,文脈理解を要する「課題達成度」においては向上が見られず,生成AIによる英文和訳指導の難しさも示唆された.
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―次世代校務DXの成果と課題・校務情報化の系譜を踏まえて―
藤村 裕一
2026 年2026 巻1 号 p.
115-122
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
現在,「次世代校務DX」が推進されている.その中で,様々な成果と課題が明らかになってきた.そこで,クラウド移行の成果を生かしつつ,課題解決のため,生成AIの積極的活用による大幅な負担軽減や校務支援ツールのノーコードによる内製,統合型校務支援システムの選択からユーザーニーズによる各種校務ツールズ群の連係動作へのパラダイムシフトなどによる「スマート校務」についての提言と,県域共同調達への問題提起を行った.
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山﨑 智仁, 樋井 一宏, 平賀 健太郎
2026 年2026 巻1 号 p.
123-127
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
特別支援学校中学部に在籍する知的障がいのある生徒を対象に,生成AIを活用した学校生活の振り返り支援を実践し,同一の汎用AIに対するプロンプト設計の有無による支援の違いを検討した.前半は設計を行わずに振り返りを実施し,後半は認知特性を踏まえた選択肢を提示するプロンプトを加えた.その結果,設計ありの振り返りはより肯定的に評価され,思考や感情の整理を促す対話構造の有効性が示唆された.
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田中 大雅, 古川 詩音, 丸山 浩平, 森本 康彦
2026 年2026 巻1 号 p.
128-135
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
近年,習得した知識を活用し,思考力・判断力・表現力を働かせながら学びを深めることが求められているが,自己学習でこのような学びを実現することは難しい.本研究では,協働的な学びが起こりにくい場面での作問学習の支援を目的に,生成AIと役割を交代しながら学ぶ作問学習方法の開発とその効果を検証した.その結果,学習者1人でも習得した知識を活用しながら,協働的して学びを深めることができる可能性が示唆された.
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萩谷 祐紀, 遠藤 拓真, 山口 大成, 森本 康彦
2026 年2026 巻1 号 p.
136-142
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
GIGAスクール構想の実現により,ICTを活用した協働的な学びが広がる中,令和の日本型学校教育の実現に向け,学びを教室内にとどめず,多様な他者と共有し,つなげていくことが求められている.本研究では,学びの共有を通じて学びと人をつなぐことを目的とし,生成AIを活用したデジタルサイネージシステムを開発した.小学校での実践の結果,本システムが相互作用を促し,学びと人のつながりの起点となる可能性が示唆された.
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―「問い」のデザインに焦点を当てて―
小林 徹也, 清水 克彦
2026 年2026 巻1 号 p.
143-147
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究では,高等学校の理数探究の充実を目的に,和算題を教材とし,生成AIを活用した探究デジタルワークシート(DWS)の学習環境デザインを検討した.4時間の授業を想定し,探究の各フェーズを組み込み,「生徒の思考」と「生成AIの思考」の往還を通して探究を深める学習過程を設計した.プロンプティングでは解答取得ではなく,問題理解を通して生徒自身が新たな課題を見出すことを重視した.本発表では,「問い」のデザインの下位デザインに基づく,DWSの探究課題設定用プロンプト構成を示す.
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丸山 浩平, 萩原 浩平, 小林 美香子, 西出 俊浩, 森本 康彦
2026 年2026 巻1 号 p.
148-155
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
教師は,机間巡視を通して生徒の学習状況を見取り,評価や授業改善に生かすことが求められる.しかしそこで見取った内容を逐一記録し,授業改善等に生かすことは難しい.本研究では,教師による生徒の学習状況の把握の支援を目的とした.具体的には,XRグラスにより取得した授業観察データを用いた生成AIによる学習状況把握方法を開発した.本論文では,開発方法とその方法による学習状況把握の試行の結果について述べた.
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中村 舞衣子, 佐藤 昌宏
2026 年2026 巻1 号 p.
156-160
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究では,仕事や家庭など複数の役割を担いながら学ぶ社会人大学院生の省察を支援する記録環境を設計・実装し,有効な設計要件を明らかにした.筆者自身の1on1面談経験を起点に,Notionを基盤としたプロトタイプ「KIZUKI MEMO 灯」を開発し,社会人大学院生5名と支援者1名を対象に探索的検討を行った.その結果,最小限の手がかり,軽量な設計,両義性の前提,関係性の中での支援という4つの設計要件を抽出した.
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松井 佑樹
2026 年2026 巻1 号 p.
161-168
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
生成AIを用いた語彙特化型読解ダイナミック・アセスメントシステムを開発し,L2日本語学習者52名を対象に試行的調査を実施した.(1)理解度自己評価は読解セッション前後で有意に上昇し,事後評価はCR正答率と強い相関があり(r=.74),(2)読解テスト中の語義参照は正答率と負の関係があることから理解困難の指標として機能する可能性が示唆され,(3)遅延テスト完了者47名について事前未習語の約46〜59%が定着したことが示された.
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森本 康彦, 古川 詩音, 坂本 誠
2026 年2026 巻1 号 p.
169-176
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
生成AIの教育利用が進展する一方で,学習者の思考や学びの過程をどのように支援するかを体系的に整理した枠組みは十分に整理されていない.本論文では,問題解決過程における学習者の学びにおいて生じる「ひっかかり」に着目し,局面に応じた生成AI活用Tipsに基づく生成AI活用モデルを開発した.小学校社会科,算数科の授業実践を通して有効性を検討した結果,学習者主体の問題解決を促進する可能性が示唆された.
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今度 珠美
2026 年2026 巻1 号 p.
177-182
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
生成AIの利用が教育現場を含め常態化する中,その仕組みや倫理的,社会的影響を系統的に学ぶ機会の不足が課題となっている.本稿では,次期学習指導要領改訂を見据えた中学校「情報・技術科(仮称)」と高等学校「情報科」を軸に,AI倫理教育の到達目標と評価枠組みについて提案する.UNICEF「子ども向けAIポリシーガイダンス」や米国の「AI4K12」等の国際指針などをベースに,中学校から高等学校への発達段階に応じて往還的に学ぶべき3つのAIリスクを踏まえ,「人権」「公平性」「透明性」「説明責任」の4観点から,定量評価と,客観的に観察可能なパフォーマンス評価(シナリオ型設問)の2部構成で提案する評価を検討した.
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山岸 拓輝, 菊澤 百々菜, 木村 秀明
2026 年2026 巻1 号 p.
183-190
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
近年,アクティブラーニングの普及に伴い,協働学習効果を客観的に評価する手法の重要性が高まっている.我々はBLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンとRSSI値を利用した学習者端末検出システムを提案してきた.しかし,提案システムでは端末の物理的近接時間は計測可能であるものの,実際に議論が行われているのか等「品質」を評価できないという課題があった.本研究では,従来のBLEによる近接検出方法とiOS端末のマイクを用いた音声アクティビティ解析(VAD: Voice Activity Detection)を統合した新たなシステムを提案している.また,本提案は学習者のプライバシーに配慮,発話の有無と強度のみを時系列データとして抽出する方法である.
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元澤 倫久
2026 年2026 巻1 号 p.
191-198
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究は,高校の検定指導において,教育DXを活用し,自己決定理論に基づき生徒の内発的動機づけを促す「自律支援型授業デザイン」を展開した成果を報告する.一斉指導や定期考査という外発的統制を排し,学びの個別化や相互承認を促す環境の構築,ポートフォリオ評価を導入した.結果として,生徒の学習観が外発的な「義務」から「自律的な挑戦」へと変容し,検定合格実績の向上と主体的な学習行動への波及が一定程度確認された.
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根岸 千悠, 稲垣 勉
2026 年2026 巻1 号 p.
199-206
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究の目的は,生成AIの普及に伴う大学教員による学習課題の見直しの状況を把握することである.大学教員177名に対するアンケート調査の結果,生成AIの影響を認識している教員は4割弱であり,学習課題の見直しを検討した教員は7割程度に上った一方,実際に変更した教員は4分の1程度にとどまっていた.また,学習課題の変更の有無と教員の属性との間に明確な関連は確認されなかった.変更の内容としては,教室内で完結する課題や,高次の能力を求める課題への見直しが多かった.
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吉原 和明, 山元 翔, 越智 洋司
2026 年2026 巻1 号 p.
207-213
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究では,授業を撮影した動画をWebシステム上にアップロードし,授業者の内省を支援する仕組みの開発を検討している.授業改善においては,実践の振り返りを理論的枠組みに基づいて構造化することが重要であるが,授業動画を繰り返し視聴しながら整理・記述する作業は特に初学者にとって気づきと整理の負担が大きい.そこで提案するシステムでは,ガニェの9教授事象を分析・内省のフレームワークとして授業場面を整理・可視化する機能を提案し,気づきや改善点を記録することで授業の改善を支援する.
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廣原 佳登, 中沢 尚也, 丸山 浩平, 森本 康彦
2026 年2026 巻1 号 p.
214-221
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
近年,AI人材の育成が求められる中,文理を問わずデータに基づいて問題解決する力の育成が重要視されている.一方,統計的な問題解決の枠組みとしてPPDACサイクルがある.この各段階において生成AIをデータ活用のパートナーとして用いることで問題解決の学びを促進できると考えられる.そこで本研究では,データの活用を学ぶ授業における協働的な問題解決を支援することを目的に,PPDACサイクルの各段階における生成AI活用プロセスモデルを開発した.
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西村 哲哉, 山﨑 智仁, 黒目 真司, 林田 温広, 樋井 一宏, 水内 豊和
2026 年2026 巻1 号 p.
222-225
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
特別なニーズのある子どもを対象に,写真とスタンプで成功体験や称賛を可視化・共有するアプリ「ほめスタ」を開発した.特別支援学級での実証実践と教員へのインタビューから,学習意欲や主体性,他者との関わりの向上が示された.一方で端末ポリシー等の運用課題も明らかとなり,本アプリが特別支援教育におけるICT活用ツールとして一定の有用性を持つ可能性が示唆された.
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石山 裕輝, 寺田 将春, 洞田 勝博
2026 年2026 巻1 号 p.
226-232
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究は教職課程の学生を対象に,鹿児島県における初等・中等教育で用いられるロイロノートを活用した学習を実施した.また,その学習観を学習管理システムMoodleにて展開し,高等教育における主体的・協働的で個別最適化された学びを促進する教育実践を行った.さらに,Moodleやロイロノートの活用促進に向けたFD研修の実施し,全学的なICT教育推進にも取り組んだ.これらの実践から得られた成果と課題を整理し,大学教育におけるデジタルツール活用の可能性について考察した.
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望月 俊男, 大塚 将太郎, 西川 純平, 江木 啓訓, 宮沢 真盛, 石井 裕, 加藤 浩
2026 年2026 巻1 号 p.
233-239
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究は,話し合い学習場面における対話型エージェントの評価フィードバックのあり方を検討する予備的研究である.学習者の評価懸念を低減するため,肯定的な評価フィードバックを行う議論支援エージェントを導入した実験を行った.その結果,参加者に好意的応答がみられたが,一部で肯定的フィードバックを期待して発言する様子もみられた.これは,肯定的フィードバックであってもエージェントが新たな評価権威となるおそれを示唆している.以上をもとに,関係論的フィードバックデザインの課題を考察した.
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森 楓, 船蔵 颯, 木下 涼
2026 年2026 巻1 号 p.
240-247
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究は,Haladynaらの43評価基準に基づき,大規模言語モデル(LLM)が生成した多肢選択問題を対象にLLMおよび人間による評価を実施した.その結果,LLMが人間と同程度のIWF検知精度を発揮する評価基準と,モデルごとに評価が分かれる評価基準が峻別された.本研究で構築した評価システムはPythonライブラリとして公開しており,多様なケースにおけるMCQ品質評価実験の促進に寄与するものである.
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林 兵馬, 久保 沙織, 登本 洋子
2026 年2026 巻1 号 p.
248-252
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
探究学習では,生徒ごとに問い,進度,方法,つまずきの所在が異なるため,教員には個別的かつ継続的な形成的フィードバックが求められる.他方で,学級規模でそれを実現することは容易ではない.そこで本稿では,Google Apps Scriptを基盤として構築した教員介在型の生成AI支援システムを対象に,試行運用で把握された課題を起点として,学校現場で継続運用可能な基盤としての設計要件と実装方針を整理する.
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山口 誠一
2026 年2026 巻1 号 p.
253-260
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究の目的は,動機づけに対する大規模言語モデルの応用の可能性を探求することである.そのために,学習の動機づけに対する生成AIの有効性を検討した.対象者を生成AIまたはWeb検索を利用する群のいずれかにランダムに割り当て,動機づけに関する作業を行った.動機づけ尺度を用いて測定を行った結果,学習の動機づけに対する生成AIの有効性が示唆された.
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―食品表示参照の自己効力感の変化に着目して―
前多 香織, 藤村 裕一
2026 年2026 巻1 号 p.
261-268
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究では,栄養教諭のニーズを踏まえて生成AIを活用して開発した食育シミュレーション教材を小学校5年生の授業に導入し,食品表示参照に関する自己効力感の変化を検討した.授業は端末活用形態と教師提示形態で実施し,質問紙調査,自由記述,授業観察により分析した.その結果,端末活用群では自己効力感が有意に向上し,教師提示群でも得点の上昇がみられた.また,教材および授業に対する評価は高かった.
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岩永 萌菜, 山本 朋弘
2026 年2026 巻1 号 p.
269-275
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究では,小学校体育跳び箱運動の学習において,生成AIを活用して技の動画を分析し,技のポイントや改善点のコメントを児童に通知して,個に応じた支援が可能かどうかを検証した.授業前後の意識調査を分析した結果,授業後が授業前より,改善点の気づき,運動の楽しさ等で有意に高い結果となった.これらのことから,生成AIを活用した動画分析は,児童の跳び箱運動に対する意欲や関心を高めることを明らかにした.
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村藤 華子, 山本 朋弘
2026 年2026 巻1 号 p.
276-283
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
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本研究では,小学校外国語の授業において,生成AIを用いて開発した教材アプリを従来の学習コンテンツに加えて,児童自ら主体的に学習できる環境を整え,児童が学習材をどのように活用するかを検証した.授業前後の児童向け意識調査を分析した結果,自己決定と自己省察の項目等で授業後が授業前より有意に高い結果が見られた.このことから,生成AIで作成した教材アプリを活用することで,自らの学習の進め方を決め,振り返り,改善しようとする意識を高めることを明らかにした.
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水野 一成, 近藤 勢津子
2026 年2026 巻1 号 p.
284-287
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
2025年11月に実施した調査データを基に,本研究では中学生における生成AI利用者を対象として,その利用用途の特徴に基づく類型化を試みた.分析の結果,宿題や課題,学校の授業,調べものといった「探索」的利用にとどまらず,ゲームや動画・音楽の作成,会話やおしゃべりなどの「娯楽」的利用も行う群(「多方面」群)と,「探索」的利用に限定した群(「検索」群)の二つに類型化された.本稿では,これら二つの生成AI利用群に加え,生成AI未利用群を含む三群を対象に,「情報活用実践力」「ICTスキル」「学校の成績」「インターネット利用時間」の観点から比較分析を行うことで,各群の特性を明らかにする.
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深水 皓司, 中沢 尚也, 坂本 誠, 森本 康彦
2026 年2026 巻1 号 p.
288-295
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
近年,生徒自ら問いを立て,その問いを軸とした探究的な学びの重要性が指摘されている.しかし,教科の授業の中で,生徒自身が抱く「なぜ」という抽象的な疑問から問いを立てることや,学習集団として1つの問いに絞り込んでいくことは容易でない.そこで本研究では,問いを軸とした探究的な学びの促進を目的に,生徒自らが探究の問いを生成するための方法を提案し,提案方法に基づいた授業実践を行い,その有効性を評価した.
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平山 靖
2026 年2026 巻1 号 p.
296-301
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
フリー
本研究の目的は,高校で探究を主導する教師の葛藤状況を明らかにすることである.3名の教師へのインタビューをM-GTAを参考に分析した.その結果,生徒の探究を促進しづらい同僚,生徒の探究を促進しづらい校内のシステムなどの葛藤状況が明らかになった.また,指導体制の改善が同僚の力量向上や生徒の変容につながる一方,生徒の探究を促進しづらい校内のシステムが生徒や同僚にも影響を与えることが示され,その改善を支える管理職の理解や支援の重要性が示唆された.
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齊藤 陽花, 伊藤 真紀, 今村 和花奈, 佐藤 和紀
2026 年2026 巻1 号 p.
302-309
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
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本研究では,児童が協働相手を選択する授業において,教師の介入のタイミングと発話内容の特徴を把握し,教師の介入前後における児童の協働相手との相互作用状況のカテゴリを整理した.その結果,限定的な相互作用のグループには,一定の経過時間の後に,協働相手の適切性を問う介入が行われ,介入後の相互作用状況のカテゴリが発展的なものに変化していた.発展的な相互作用のグループには,多様な他者との関わりを重視した介入が行われていた.
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黒田 祥衣, 山本 朋弘
2026 年2026 巻1 号 p.
310-315
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
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本研究では,小学校算数科の「図形」学習において,VRゴーグルを用いた学習方法が,児童の空間認識に関わる学習意欲に及ぼす影響を比較・検証した.授業前後の児童向け意識調査を分析した結果,図形への興味・関心に関する項目等で,授業後が授業前より有意に高い結果が見られた.これらのことから,VRゴーグルによる空間把握を取り入れた学習は,児童の空間認識への学習意欲を高めることを明らかにした.
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渡邉 光浩, 杉 昌樹, 新地 辰朗
2026 年2026 巻1 号 p.
316-321
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
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本研究では,X県内の設置者(26自治体)の教育委員会および小・中学校教員を対象に,デジタル環境の活用と学習の質的転換に関する認識についてアンケート調査を実施し,授業実践と情報活用能力との関連を検討した.分析の結果,実施状況の評価について,ICT活用は設置者からの評価が教員を上回る一方で,学習課題の選択や見通し,振り返りは設置者および教員の双方で低い傾向が見られた.また,児童生徒の情報活用能力の評価について,双方で情報収集は比較的高く,選択や判断を伴う活動は低い傾向が見られた.さらに,教員データに基づく相関分析の結果から,学習課題の選択や見通し,振り返りに関する実践はICT活用よりも情報活用能力との関連が相対的に強い可能性が示された.
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久川 慶貴, 村上 唯斗, 草本 明子, 高橋 純
2026 年2026 巻1 号 p.
322-328
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
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本研究では,クラウドを基盤とした複線型授業における1名の学習者の問題解決過程を対象に,学習活動の変化が見られる場面に着目し,社会情動的スキル(SES)との関連を検討することを目的とした.結果,対象児の学習過程は10の分節に整理され,6つの場面が抽出された.SESは能力そのものとして直接観察されたのではなく,クラウド・環境の中で,情報を外化し,問い直し,整理し直す過程における行動として捉えられた.
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橋本 龍徳, 鈴木 光, 栗山 直子
2026 年2026 巻1 号 p.
329-336
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
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生成AI時代に求められる情報活用能力の育成を視野に,データサイエンス教育として,小学校段階におけるデータを用いた問題解決学習の設計と実践を報告し,その必要性と実施可能性を考察した.総務省統計局が展開する子供用のデータ検索サイト「キッズすたっと」と表計算ソフトを活用した課題解決型の授業デザインに基づき,児童が統計資料を検索・整理・可視化し,根拠に基づいて推論し結論づける活動が可能であることを示し,初等教育におけるデータサイエンス教育の実施可能性を検討した.
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溝田 正浩, 山本 朋弘
2026 年2026 巻1 号 p.
337-343
発行日: 2026/05/23
公開日: 2026/05/28
研究報告書・技術報告書
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本研究では,総合的な学習の時間で教師が設定した課題を達成する「教師設定型」と児童が課題を設定し,バイブコーディングによる「児童設定型」の活動をそれぞれ実践した.意識調査の結果,プログラミングへの親しみやすさや自信の項目等で,授業後が授業前よりも有意に高い結果が見られた.このことから,バイブコーディングを活用した「児童設定型」の活動がプログラミングへの意欲を高め,主体的に学習に取り組む態度を育むことが示唆される.
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