2025 年 2025 巻 3 号 p. 192-199
本研究は,日本人学生の英語での議論への参加を促すことを目的とし,TMS理論を応用したマッチング支援の効果を実験的に検討した.災害情報共有をテーマとした留学生とのペアディスカッションにおいて,自分にはない知識や視点の組み合わせを重視したマッチングシステムを設計・運用した結果,システム利用群と統制群の間の発話単語数・質問数・state WTC平均スコアに有意差は確認されなかったが,trait WTCの高い学生はマッチ条件下で質問行動が増える傾向が見られ,個人特性を引き出すための環境設計の重要性と,trait WTCレベルごとに異なる支援が必要な可能性が示唆された.