2025 年 2025 巻 4 号 p. 38-45
基礎看護技術演習で感じる困難と学びの様相を明らかにするために,看護学生12名にインタビューしSCATを用いて分析した.12名のうち発達障害傾向が感じられた5名の分析結果については日本教育工学会研究会(2024)で報告した.今回は,他の7名の結果について報告する.7名の看護大学生の語りから『未知の学習に対するイメージ困難』『想像と実際の違いに戸惑い』という学習上の困難と,『適切でない教員のかかわりによる学びの停滞』『人のからだに対する高まる関心』『他者に援助することの認識』『現状を改善したいという気持ち』『学びへの知的好奇心』『繰り返す思考で得た学びの実感』という学びの様相が明らかになった.