日本食品工学会誌
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技術論文
最適化された繰り返しクロマトグラフィー操作条件に基づく連続クロマトグラフィーの操作条件および生産性の計算方法
杉山 征輝吉本 則子山本 修一
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2018 年 19 巻 1 号 p. 35-41

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抄録

最適化された繰り返しクロマトグラフィー(RCO)の操作条件に基づいた連続クロマトグラフィー(擬似移動層SMB)の操作条件および生産性の計算方法を提案した.移動相組成により分配係数を変化させることができる2成分分離をモデル系とした.最初に,RCOの試料負荷量,流速に基づいてSMBの8流速のうち,入口2か所,出口2か所,ゾーン2か所を決定した.RCOとSMBのどちらにも同じHETPと線速度の関係式を使用した.決定された変数を用いてSMBシミュレーションを分配係数差が異なる2つのケースについて実行した.分配係数差が大きいときはRCOの生産性が高く,小さいときはSMBの生産性が高いという結果が得られた.本方法を用いて,広範な条件におけるRCOとSMBの生産性比較をすることにより,さらなる知見が得られると期待される.

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© 2018 一般社団法人 日本食品工学会
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