日本食品工学会誌
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原著論文
雪室モデルを用いたチーズの雪利用貯蔵の有効性に関する検討
神山 伸田山 舞須﨑 奈美太田 ひかる金子 未来曽根 英行
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2018 年 19 巻 3 号 p. 137-144

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抄録

本研究は,人工的に雪室環境を再現した雪室モデルを用いることにより,チーズの保存における雪利用の有効性について検討した.水分の多いカマンベールチーズを温度・湿度に変動のある冷蔵庫あるいは雪室モデルに1ヶ月間保存した場合,簡易密封した状態でも冷蔵庫保存よりも雪室モデル保存で水分の減少と色の変化が抑えられることが示された.雪室モデルに保存したチーズはテクスチャーも良好であり,官能評価においても有意に好まれることが示された.また,香気に関しても,ガス抜きバルブ付きの包材に保存したブルーチーズでは,温度・湿度に変動のある冷蔵状態で保存したものよりも雪室モデル保存のもので特徴的な香気が多く保持されていることが示された.これらの結果から,温度変化が少なく高湿度である雪室はチーズの保存と熟成においても有効であることが示された.

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© 2018 一般社団法人 日本食品工学会
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