2023 年 24 巻 2 号 p. 39-44
白甘藷の22 kDa成分に血糖上昇抑制効果があるが,同定には至っていない.今回,陰イオン樹脂を用いて,この成分の単離を試みた.弱陰イオン交換樹脂(TOYOPEARL DEAE-650M)による精製では活性画分が分離されたが単離には至らなかった.強陰イオン交換樹脂(TOYOPEARL SuperQ-650M)による精製では22 kDa付近の成分が単離されたが活性成分ではなかった.そこで強弱陰イオン交換樹脂を組み合わせることにより活性成分である22 kDaスポラミンタンパクが単離された.これらの結果から,イオン交換樹脂の吸着力の差を利用して分離が可能となり,血糖上昇抑制成分は類似した多型性を有するスポラミンの中の一成分であることが明らかとなった.