日本食品工学会誌
Online ISSN : 1884-5924
Print ISSN : 1345-7942
ISSN-L : 1345-7942
軟包装の特徴と加工技術
三田 浩三
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 5 巻 2 号 p. 89-96

詳細
抄録

包材自体に剛性があり形状を保つ剛性包材に対して, 内容物を入れることにより形状が作られる軟包装は, 循環型社会ニーズに則した環境負荷の少ない包装材料として注目されている.その最大の特徴は, 各種プラスチックフィルムやアルミ箔をラミネートすることにより機能を高めることができる点である.軟包装に用いられる各種プラスチックとそのラミネート技術を解説した.軟包装は内容物である食品と直接接触することから, その安全・衛生性は非常に重要で, 食品衛生法等の法令及び関連業界の衛生協議会が策定した自主基準により管理されている.軟包装の最新技術として透明蒸着ハイバリアー包材と電子レンジ食品用の自動開口レトルト包材を取り上げ, 解説した.

著者関連情報
© 日本食品工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top