日本食品工学会誌
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スダジイ中ヘミセルロースの加圧熱水処理による可溶化および可溶化物の酵素糖化
熊谷 聡坂木 剛林 信行
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2005 年 6 巻 4 号 p. 297-300

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抄録

著者らは, これまで加圧熱水を反応媒体とするリグノセルロース系バイオマスの高度有効利用について検討を行ってきた.その中で, キシラン系ヘミセルロースは140℃以上の加圧熱水により加水分解されキシロオリゴ糖に変換可能であることを示した.本研究では, キシロビオースおよびキシロトリオースをより効率よく生産するために, ヘミセルロースの加圧熱水による可溶化と可溶化物の酵素処理の2段階からなる新規生産方法について検討を行った.その結果, 加圧熱水処理のみでの各糖の最大収率は, ヘミセルロース基準で約10wt%であったが, パーコレータ型反応器を用い, 加圧熱水可溶化後, 可溶化物の酵素処理を行うことで, キシロビオースについては35.4wt%, キシロトリオースについては21.3wt%にまで収率を増加させることができた.

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