日本食品工学会誌
Online ISSN : 1884-5924
Print ISSN : 1345-7942
ISSN-L : 1345-7942
超臨界二酸化炭素を用いたプロポリスからの桂皮酸とクリシンの抽出
イミット ラフマン樋口 綾子呉 暁聞滝口 泰之山口 達明景 世兵
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 7 巻 1 号 p. 45-47

詳細
抄録

本研究では超臨界二酸化炭素抽出法によりプロポリスから桂皮酸およびクリシンの抽出を行い, 抽出時間, 圧力などの抽出条件による抽出成分の選択性への影響を検討した.超臨界二酸化炭素抽出法において成分の抽出挙動に影響を与える因子は抽出時間と抽出圧力であることがわかった.抽出時間の操作では桂皮酸のような低分子で超臨界二酸化炭素への溶解度が高い成分は低圧で短時間で抽出でき, クリシンのように比較的分子量が高く, 溶解度の低い成分は抽出に高い圧力と時間を要することが示唆された.また, 桂皮酸およびクリシンの抽出温度は共に310K付近に極大を示した.

著者関連情報
© 日本食品工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top