日本食品工学会誌
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過熱水蒸気を用いる炭水化物の炭化特性
鈴木 寛一伊藤 剛羽倉 義雄
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2007 年 8 巻 1 号 p. 39-43

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抄録
3種類の炭水化物 (バレイショデンプン, グルコース, セルロース) を過熱水蒸気中で炭化させ, その炭化特性と炭化速度を検討した.試料内部への伝熱速度の影響をできるだけ少なくするために, 試料を微粉末状にして実験に供した.炭化は, 498K (225℃) から548K (275℃) の温度範囲で行った.バレイショデンプンは, 225℃付近で溶融・膨化し, 泡立ちながら炭化が進行した.グルコースは, 処理後数分で溶融・膨化し, 泡立ちながら炭化した.これに対してセルロースは, 溶融することなく, 粉末状態のまま炭化した.各試料の炭化速度は, 一次反応速度式に従い, 速度定数から求めた炭化の活性化エネルギは133~167kJ/molの範囲であった.この値は, 窒素ガス中でのデンプンとセルロースの熱分解の活性化エネルギとほぼ同じであった.
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