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日本食品微生物学会雑誌
Vol. 29 (2012) No. 3 p. 164-169

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http://doi.org/10.5803/jsfm.29.164

調査

大阪市内の給食弁当製造施設2社から施設内のふき取りおよび食品を採取し,国内の公定法で指定されているデソキシコレート (DESO) 培地,Food and Drug Administration (FDA) 法およびInternational Organization for Standardization (ISO) 法において大腸菌群の試験法で指定されているバイオレットレッド胆汁乳糖寒天 (VRB) 培地,ISO法において腸内細菌科菌群の試験法で指定されているバイオレットレッド胆汁グルコース寒天(VRBG) 培地およびXM-G培地の4種類を用いて大腸菌群(腸内細菌科菌群)の検出と分離菌種を比較した.その結果,DESO培地から最も多様な菌種が分離されたが,これらの中には腸内細菌科に属さない菌種も含まれており,厳密には糞便汚染の指標となっていない可能性がある.VRBおよびVRBG培地を用いた検査では腸内細菌科に属する菌種に関してはDESO培地と同じように検出されており,これらの菌数はDESO培地と同じか高くなる傾向が認められた.以上より,VRBおよびVRBG培地はこれまで国内の公定法として使用されてきたDESO培地と同様に,衛生指標菌検査に有用と考えられる.

Copyright © 2012 日本食品微生物学会

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