食品と微生物
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ニワトリ肉および内臓のCampylobacter汚染について
細田 康彦中野 三郎武田 陽之西浦 清野村 薫仲西 寿男貫名 正文
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1984 年 1 巻 2 号 p. 126-129

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抄録
食肉処理業および食肉販売業におけるニワトリの各臓器のthermophilic Campylobacter汚染状況を調査検討した.
(1) 各臓器の検出率は, 腸内容, もも肉, 心, 肝および筋胃について, それぞれ51.7%, 38.5%, 35.0%, 27.5%および27.3%であった.
(2) 食肉販売業および食肉処理業におけるthermophilic Campylobacterの検出率はそれぞれ48.9%および22.0%であった.
(3) 分離菌株35株はすべて馬尿酸加水分解陽性であった. C. coliは全く含まれていなかった. また, 硫化水素を産生する生物型2は3株, 残り32株は産生しない生物型1であった. 血清型は6型に型別できた. 型2が14株, 型11, 12および15がそれぞれ5株, 型1が2株および型5が1株であった. 型別不能は3株 (8.6%) であった.
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© 食品衛生微生物研究会
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