2014 年 78 巻 2 号 p. 97-103
北海道日本海において4月にスケトウダラ仔稚魚の分布を計量魚群探知機とネット採集により調べ,昼夜での分布の特徴を比較した.仔稚魚は昼間には深度40~80m,夜間には昼間よりやや浅い深度20~50mの範囲に分布し,海底や表層デッドゾーンへの移動による現存量の過小推定は小さいと考えられた.同一航走線で魚探反応量の合計値を昼夜で比較すると,昼間の合計値は夜間よりも高くなった.これは,仔稚魚の移出入によるものではなく,夜間にはオキアミ類の音響反応がエコー積分へ加入したことが影響していると考えられた.つまり,昼間には,オキアミ類のパッチ状反応を囲い込み抽出により簡単にエコー積分から除外できたが,夜間にはオキアミ類が表中層域に拡散して分布し,これらの音響反応を取り除くことが不可能だったためと考えられた.したがって,調査時間帯はオキアミ類の影響を簡単に取り除くことができる昼間が望ましいと結論された.