魚病研究
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短報
Vibrio anguillarum のキノロン耐性機構
奥田 潤金丸 俊介湯浅 明彦中岡 典義川上 秀昌中井 敏博
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2006 年 41 巻 2 号 p. 73-75

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抄録

Vibrio anguillarum のキノロン耐性機構を解明するために, DNAジャイレース遺伝子 (gyrA ) およびトポイソメラーゼIV遺伝子 (parC ) のキノロン耐性決定領域 (QRDR) 内の変異を解析した。低度耐性株ではgyrA のQRDRにのみ1塩基置換が検出された。一方, 高度耐性株ではgyrAparC の両方のQRDRに1塩基置換が検出された。他菌種におけるキノロン耐性と同様, V. anguillarum においてもgyrA がまず変異することで低度耐性化し, 次にparC にも変異が入ることで高度耐性化すると考えられる。

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© 2006 日本魚病学会
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