ヒラメ由来株を主体とした日本の病魚由来
Streptococcus iniae の血清学的性状を検討した。供試菌株は抗
S. iniae ウサギ血清との凝集性により, 2つのタイプに分かれ, それは莢膜の有無に依存していた。両タイプ (K
+およびK
-タイプ) の菌体オートクレーブ抽出物には共通抗原が検出され, K
+タイプにはさらに型特異抗原が確認された。K
+タイプは莢膜を保有し, ヒラメに対して強い毒力を示した。一方, K
-タイプには型抗原や莢膜が認められず, 毒力も弱かった。
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