魚病研究
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論文
Pseudomonas plecoglossicida を実験感染させたアユの病理組織像
小林 立弥今井 慎
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2006 年 41 巻 3 号 p. 91-97

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抄録
細菌性出血性腹水病の原因菌Pseudomonas plecoglossicida を, アユに浸漬法, 腹腔内注射法, 筋肉内注射法により感染させた。実験区はいずれも高い死亡率 (93~100%) を示した。全ての病魚の脾臓と腎臓で, 水腫, 線維素沈着, 出血を伴った壊死病変が観察された。このような病変に加えて, 腹腔内注射区では, 腹腔脂肪織と膵臓の壊死と出血, 筋肉内注射区では, 注射部位に出血および炎症性細胞浸潤を伴う筋組織の壊死も観察された。脾臓と腎臓の病巣が本病の主病変と判断された。
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© 2006 日本魚病学会
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