魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
Print ISSN : 0388-788X
ISSN-L : 0388-788X
螢光抗体法による養殖ハマチ類結節症の検索成績について
森 真朗北尾 忠利木村 正雄
著者情報
ジャーナル フリー

1976 年 11 巻 1 号 p. 11-16

詳細
抄録

 1) 直接螢光抗体法を用いて,養殖ハマチに発生する類結節症の診断を試みた。人工感染例では,菌接種10時間後から,脾臓・腎臓・肝臓・心臓・血液中に菌の存在が確認できた。2) 類結節症流行期に螢光抗体法を用いた野外調査を実施した結果,本法が早期診断法,迅述診断法として効果的に利用できる成績を得た。3)直接螢光抗体法は,Ichthyophuonus症, Nocardia症などの類症鑑別診断法としても有効であることが判明した。

著者関連情報
© 日本魚病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top