魚病研究
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Aeromonas salmonicida, Vibrio anguillarum および Pseudomonas anguillisepticaのイワナなどに対する実験的病原性
宇野 将義
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1976 年 11 巻 1 号 p. 5-9

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抄録
 我が国で池中養殖されている冷水魚のニジマス,アマゴ,ヒメマスおよびイワナに対してA. salmonicida,V.anguillarumおよびPs.anguilisepticaの3種病原菌を実験的に感染させ,13~15℃の水温の下におき,その感受性を検討した結果,次の事項が明らかにされた。1)A.salmanicida に対しては4魚種とも感受性を示し,特にイワナの感受性が最も高かった。2) V. anguillarumに対してはイワナが最も高い感受性を示し,アマゴおよびヒメマスが中程度の,そしてニジマスが比較的低い感受性をそれぞれ示した。3)PS. anguillisepticaに対しては4魚種ともまったく感受性を示さなかった。
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© 日本魚病学会
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