魚病研究
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真菌性肉芽腫症起病真菌に関する研究―III.
MG-fungus用人工培地の開発
畑井 喜司雄江草 周三
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1979 年 13 巻 3 号 p. 147-152

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抄録

 1.MG-fungusはFMEagarよりもこれにブドウ糖を1%の割合で添加した培地に良く発育した。2.FMEagarの代用となり得る培地を検索した結果MG-fungusの培養にはブドウ糖1%,酵母エキス0.25%および寒天1.5%からなる人工培地,GY-medium(GY-培地)が適することが明らかとなった。3.MG-fungusはFMEagarにサブロー寒天培地およびツアペックドックス培地の各成分を添加した培地に発育不能であったが,その発育阻害要因は前者ではブドウ糖4%およびペプトン1%が,後者ではブドウ糖3%およびリン酸1水素カリウム0.1%が同時に存在することによる相乗作用であったことを明らかにした。

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