レッドマウス菌17株をもちい,その性状をいくつかの異なる温度条件下において比較検討した。その結果,培養温度はレッドマウス菌の運動性に影響し,18,22および27℃では運動するが,9℃では周毛が存在することにもかかわらず機能せず,また,37℃では鞭毛が生じないため運動性が失なわれることが明らかとなった。また,供試菌株のグアニソとシトシソの含有率(GC%)は47.95±0.45%(P=0.05)であり,その他の生化学的性状もレッドマウス菌の属種をYersinia ruckeriとする提案を支持するものであった。