新潟県栽培漁業センター
国立予防衛生研究所
1980 年 15 巻 2 号 p. 81-84
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新潟県栽培漁業センターで生産したヒラメ種苗に,かなりの割合で吸虫類の寄生がみられた。その吸虫の媒介者,寄生状況および分類について検討した。餌料として海産コペポーダ,アルテミアあるいはチグリオパスを用いた時,海産コポポーダを与えた場合にのみ吸虫が出現し,吸虫の媒介者は海産コペポーダであることが示唆された。稚魚1尾当たりの平均吸虫数は,5~7個体であった。摘出した吸虫は全て幼若体であったために,種の査定までには至らなかったが,Uteroversiculus属の吸虫であることがわかった。