抄録
寄生性橈脚類,Ergasilidae科のParaergasilus longidigitus YIN,1954を日本産淡水魚類から初めて記載した。本寄生虫は岡山県児島湖産のナマズ(Parasilurus asotus),ギギ(Pelteobagrus nudiceps),および広島県芦田川産のカマツカ(Pseudogobio esocinus),ゲンゴロウブナ(Carassius auratus cuvieri)の計4種の魚から見出され,いずれの場合も鼻腔内に寄生していた。なお,Paraergasilus属も日本で初めての記載である。さらに,本種の発見により日本産Ergasilidae科は11種にのぼることから,これらの分類検索表を示した。