魚病研究
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台湾の魚類から分離された4ビルナウイルスの特徴
R. P. HEDRICKJ. L. FRYERS. N. CHENG. H. KOU
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1983 年 18 巻 2 号 p. 91-97

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抄録
 台湾の魚類から分離された4ビルナウイルスが中和試験とビリオンのポリペプチッドとRNAの分析によって,IPNウイルスの3血清グループと比較された. Lukang(鹿港)のニホンウナギAnguilla japonicaから分離されたウイルス(LKE)とDan Sway(淡水)地方のニホンウナギから分離されたウイルス(DSE)およびLukang地方のティラピア(Titapia mossambica)から分離されたもう一つのウイルス(LKT)はIPNウイルスのAB株に極めて近かった。 Kukan(谷関)地方のニジマスSalmo gairdneniから分離された第4のウイルスはIPNウイルスVR-299と同じであった。これは北アメリカとヨーロッパのIPNウイルスの血清型がすでに台湾に侵入していることを示す。本研究は台湾の魚類から分離されたビルナウイルスの特徴を最初に完全に記載したものである。
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© 日本魚病学会
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