致死濃度以下の銅液(100,250μg-Cu/l)に浸潰したニホンウナギ血漿コルチコステロイド量は, 12時間銅処理魚において最高値を示した。血中の白血球数(リンパ球, 顆粒球)は24時間銅処理魚において最も減少した。白血球の Edwardsiella tarda に対する食作用を in vitro で調べたところ, 24時間処理魚の白血球の食菌率は対照区のそれの半分程度に低下していた。以上の結果から, 先に報告した銅処理によるウナギの E. tarda などに対する感受性の増大は, ストレスの3次反応であり, 主として白血球の食菌作用の低下に起因するものと考えられた。