Faculty of Fisheries, Mie University
Tokushima Prefectural Fisheries Experimental Station
1985 年 20 巻 1 号 p. 55-59
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
1978年秋, 徳島県下の養殖アユに発生した運動性エロモナス症について, 病理組織学的に検索した。病魚は外見的に眼球突出, 尾部と肛門の発赤を呈していた。病理組織学的には, 冒された眼部の眼結膜, 脈絡膜, 眼窩脂肪織などに細菌増殖, 壊死, 出血がみられた。内蔵では肝臓, 脾臓, 造血組織にうっ血から出血に至る循環障害が生じていた。また, 心筋および腎実質に変性像がみられた。しかし, 内蔵諸器官への細菌伝播は極めて軽微であった。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら