抄録
ヒラメ, マダイ, ニホンウナギ, テラピアの Edwardsiella tarda 感染症およびアメリカナマズの E. ictaluri 感染症について, 比較病理組織学的研究を行った。ヒラメ, ニホンウナギの E. ictaluri 感染症における感染病巣の炎症反応は化膿性炎で, また, マダイとテラピアの E. tarda 感染症の感染病巣の炎症反応はマクロファージの集簇とそれに続く肉芽種性炎でそれぞれ特徴づけられた。原因菌に対して好中球およびマクロファージは食菌するが, 殺菌的ではなく, 原因菌の細胞内増殖を許していた。