魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
Print ISSN : 0388-788X
ISSN-L : 0388-788X
蛍光抗体法によって調べた Vibrio asguillasum のニジマス組織内分布
Jim S. NELSONJohn S. ROHOVECJohn L. FRYER
著者情報
ジャーナル フリー

1985 年 20 巻 2-3 号 p. 229-235

詳細
抄録
 Vibrio anguillaum 菌株 LS-174 をニジマスに腹腔内注射ないしは菌浴法で感染させた。3尾ずつ3時間おきに48時間サンプリングし, 組織切片を蛍光抗体(直接法)で染色し, 感染の進行状況と接種菌の運命を調べた。接種法による差は認められず, いずれの場合も菌はまず脾臓に現れ, そこで増え始めると, つづいて腎臓でも増え始めた。殆どの組織に菌が広がり敗血症になると死に至った。諸臓器組織に広範な壊死おとび菌体外抗原の存在が認められた。しかし, マクロファージによる食菌像は観察されなかった。
著者関連情報
© 日本魚病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top