魚病研究
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IHN ウイルス化学療法へのアプローチ
羽曾部 正豪実吉 峯郎
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1985 年 20 巻 2-3 号 p. 343-351

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抄録

 CPB spot 減少法による核酸関連物質のスクリーニングを行い, 細胞レベルで ID50.10μg/ml 以下の抗 IHN 活性を示す11種類の化合物を検出した。このうち 6-thioinosine, 5-hydroxy-Urd., virazole, (s)-DHPA, chloroquine について抗 IHN 活性の詳略を調べるとともにニジマス稚魚を用い, 実験感染魚レベルでの抗 IHN 効果も検討した。その結果, 6-thioinosine, 5-hydroxy-Urd, 群の生残率は対照に比べ約20%高かった。薬浴法の違い(毎日, 又は1日おき薬浴)は 5-hydroxy-Urd. 群において生残率の違いとして示されたが, 6-thioinosine 群では違いが認められなかった。

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© 日本魚病学会
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