1985 年 20 巻 2-3 号 p. 395-402
ホルマリン不活化Vibrio anguillarum免疫ニジマス由来マクロファージの貪食能を調べた。免疫5週後に採取したマクロファージは正常魚由来のものと比較し有意に高い貪食活性を示した。凝集抗体は免疫3週以降認められた。正常魚由来マクロファージのVibrio貪食は抗体と補体により促進された。免疫1週後のニジマスはその大半が菌の攻撃に対して防御されたことから, 抗体の上昇あるいはマクロファージの貪食能の上昇を認める以前にニジマスは本菌に対する防御免疫を獲得することが示唆される。