抄録
細菌性疾病が疑われたブリおよびカンパチ病魚355例について, 直接蛍光抗体法(FAT)と細菌培養法による Streptococcus sp., P. piscicida, N. kampachi, V. anguillarum が検出されたのは FAT ではそれぞれ89,293,91,12例, 細菌培養法では55,268,17,7例であった。また, 混合感染症と診断されたのは FAT で127例, 細菌培養法で20例であった。これらのことから, FAT のほうが検出感度が高く, とくに混合感染症の鑑別にすぐれていると考えられる。