魚病研究
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魚類病原ウイルスの紫外線感受性
吉水 守瀧澤 宏子木村 喬久
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1986 年 21 巻 1 号 p. 47-52

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抄録
 魚類病原ウイルス6種7株の紫外線感受性を測定すると共に市販の流水殺菌装置を用いたウイルス不活化効果についての観察を行なった。得られた結果は以下の通りである。1. IPNV, CSVの紫外線感受性は低く, ID99値は、1.0~1.5×105μW・sec/cm2であった。2. IHNV, OMV, CCVおよびH. salmonisの紫外線感受性はIPNV, CSVの約50~100倍と高く,ID99値は1.0~3.0x103μW・sec/cm2であった。3. 本実験に供した流水殺菌装置の公称能力1.0t/時(6.8×104μW・sec/cm2)処理において, 100 TCID50/mlのIHNVおよびOMVは検出できなくなり本装置の有効性が認められた。
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© 日本魚病学会
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