魚病研究
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種苗生産過程でみられたイシガキダイ仔魚のエピテリオシスチス類症
江草 周三宮崎 照雄塩満 捷夫藤田 征作
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1987 年 22 巻 1 号 p. 33-34

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抄録
 水温23℃以上, 日令8~25の仔魚に発生した疾病で, 鰓に多数の, また, 鰭, 体各所の皮膚, 口腔壁などの上皮組織に散在的に, 桿菌様体が充満したシストが形成されることを特徴とする。一見, エピテリオレスチス病に類似するが, 光顕観察において, シスト内の桿菌様体は形態ほぼ均一で PAS 陽性であること, 宿主上皮細胞内寄生であることが判然としないことでそれとは異なる。本病の本態解明には電顕観察をまつほかはない。
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© 日本魚病学会
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