魚病研究
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養殖ブリ肝臓中の薬物代謝酵素アミノピリン N 脱メチル酵素活性の季節変動
境 正浜 維佐子
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1987 年 22 巻 3 号 p. 163-164

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抄録

 1984年8月から1985年10月まで, ほぼ2ヶ月間隔で, 延岡湾の養魚場よりブリ Seriola quinqueradeata を入手し, 肝臓中の薬物代謝酵素, アミノピリン N 脱メチル酵素活性を測定した。肝臓中の本酵素活性は季節変化を示した。最大活性値は1985年8月に, 最小活性値は1985年4月に認められ, それぞれ0.90±0.15および0.12±0.22μmol・g 肝重量-1・時間-1(平均±標準偏差)であった。以上の結果から, 季節により薬剤の投与量を変える必要があることを提言する。

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