魚病研究
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イタリアの病魚から分離された Vibrio anguillarum について
Fulvio SALATIGiuseppe CESCHIAGiorgio GIORGETTI楠田 理一
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1987 年 22 巻 4 号 p. 195-200

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抄録
 イタリアの病魚から分離された Vibrio 属細菌9株の分類学的位置を検討した。その結果, スズキ由来の5株とボラおよびウナギ由来の各1株は Vibrio anguillarum biovar.I に, スズキおよびニジマス由来の各1株は V.auguillarum biovar.II に同定された。血清学的には V.auguillarum biobar.I のスズキ由来の5株は J-O-3 血清型と, ボラ由来の1株は J-O-8 と, ウナギ由来の1株は J-O-6 および J-O-8 型と弱い凝集性を示した。V.auguillarum biovar.II のスズキ由来1株はいずれの血清に対しても弱い凝集性を示し, ニジマス由来株はどの血清型とも反応しなかった。
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© 日本魚病学会
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