抄録
陽イオンの組成の異なる環境水において, コイ幼魚とドジョウを用いて, F. columnarisの感染実験を行った。最も高い感染率が得られた環境水は, 調合水(Nacl 0.03%, Kcl 0.01%, CaCl2・2H2O 0.002%, MgCl2・6H2O 0.004%)であった。すなわち, コイでは, 水中菌濃度4-6×107CFU/mlの場合の感染率が, 調合水80%, 滅菌水道水0%であり, ドジョウでは, 調合水, 滅菌水道水とも4-6×106CFU/mlで100%であった。単一成分の場合の感染率は低く, 蒸留水は0%であった。