1990 年 25 巻 1 号 p. 15-19
2種類のTetracnchusが寄生したアマゴスモルトとIchthyophonusが感染したニジマスの0年魚において, 寄生体が海水馴致に与える影響および塩分による駆除効果を調べた。50%海水での馴致飼育とその後の100%海水への移行ではテトラオンクス症のアマゴは血清Na濃度も96時間後には150mMと海水魚レベルになり, 順調に適応したが, イクチオホヌク症のニジマスでは200mM以上となり, 死亡率も高かった。また, 海水馴致中にTetraonchusは駆除されたが, Ichthyophonusはできなかった。