魚病研究
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レバミゾール投与ニジマスにおける免疫賦活効果
梶田 陽一郎酒井 正博厚田 静男小林 正典
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1990 年 25 巻 2 号 p. 93-98

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抄録
 ニジマスの腹腔内にレバミゾール(0.5mg/kg)を一回投与し, 14℃で5日間飼育した後, Vibrio anguillarumのLD50を求めたところ, 対照区の約50倍の抵抗性を示した。レバミゾールは, ニジマス白血球の貪食能, P815細胞障害活性を有意に高め, さらにV.anguillarumを殺菌するには至らなかったが, 血清中の補体価を高めた。したがって, これらの免疫能が高まることによってV.anguillarumに対する感染防御能を得たと考えられ, レバミゾールのニジマスにおける免疫賦活剤としての可能性を示した。
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© 日本魚病学会
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