抄録
間接蛍光抗体法を用いて, 1986年から1989年までの4年間東京都水産試験場奥多摩分譲の養鱒池で細菌性鰓病の発生・経過を調査した。毎年5月から8月にかけて供試魚の鰓と体表面からFlavobacterium branchiophilaが検出され, 感染が確認された。また, 飼育魚群に鰓病の病徴が現れる前に本菌が検出されたことにより, 本病の発生を予知することができた。さらに, 感染魚のいる間だけ池水からも本菌が検出された。これらの結果から, 本病の検出に蛍光抗体法が有効であり, 高い実用性を有することが確認されるとともに, 細菌性鰓病の流行と本菌の消長が密接な関係を持つことが明らかとなった。