魚病研究
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ビコザマイシンのPasteurella piscicidaに対する試験管内抗菌活性
北尾 忠利吉田 照豊楠田 理一松岡 高広中野 覚岡田 昌昭大島 健雄
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1992 年 27 巻 2 号 p. 109-113

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抄録
 細胞壁合成阻害作用をもつ抗生物質在であるビコザマイシン(BCM)の過去5年間に分離された263株のP. piscicida に対するMICは、1.56~6.25μg/mlの範囲に分布した。対照薬では高度耐性株が多く認められたが、BCMとの交差耐性はなかった。BCMは殺菌的に作用し、人工耐性獲得のパターンは暖やかで段階的であった。以上のことから、BCMはブリ類結節症に対する新しい治療剤として、可能性があるのではないかと考えられた。
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© 日本魚病学会
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