魚病研究
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低濃度のヨードによる伝染性造血器壊死症の発生抑制について
田中 眞鈴木 基生植松 新造五十嵐 保正吉水 守
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1992 年 27 巻 3 号 p. 175-176

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抄録
 IHNウイルスに感染耐過したニジマス親魚の飼育排水を飼育用水として用い, IHNの自然感染をジニマス稚魚で再現した。この感染方法を用い, ヨード液を注水に対して0.1mg/lになるように添加しIHN発生抑制効果を検討した。ヨードの毒性と推察される斃死が10%の個体に生じたが, IHNの発生は全くみられなかった。一方, 対照区では82%の供試魚がIHNによって斃死した。ヨードは今回の添加量は毒性がみられたが, IHNの発生を強く抑えることができると考えられた。
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© 日本魚病学会
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