魚病研究
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グルカン処理のウシエビ幼生のビブリオ病に対する防御効果
H. H. SungG. H. KouY. L. Song
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1994 年 29 巻 1 号 p. 11-17

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抄録
 ウシエビのポストラーバをβ-グルカン懸濁液に3時間浸漬して成長に及ぼす影響を調べたところ, 0.5, 1,2mg/ml の濃度で成長促進効果が認められたが, 0.25mg/ml では効果はみられなかった. しかし, 2mg/ml 液では浸漬後直ちに鰓の萎縮が観察された. 浸漬処理後10, 18 及び43日目に, Vibrio vulnificus 菌懸濁液に浸漬して攻撃試験を行った結果, 0.5 及び 1mg/ml 処理で18日目まで防御効果が認められ, β-グルカンは短時間ではあるがエビに対して生体防御能を亢進させると考えられた.
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© 日本魚病学会
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