魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
Print ISSN : 0388-788X
ISSN-L : 0388-788X
ギンザケのヘルペスウイルス病における原因ウイルスの分離法の検討
熊谷 明福田 穎穂高橋 清孝
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 29 巻 3 号 p. 205-209

詳細
抄録
 ヘルペスウイルス SH-2 の分離法を検討した結果, CHSE-214 細胞が高い感受性を示し, 培養適温は 10~15℃であった. 病魚肝臓のウイルス力価は白斑形成が強いほど高かったが, 凍結保存によって顕著な低下がみられた. 肝臓からウイルスが分離できない場合でも心臓から分離される例があることから, 病魚からの SH-2 の分離は肝臓白斑部と心臓の両組織を材料とし, 凍結することなく磨砕して, その濾液を CHSE-214 細胞を接種し, 10~15℃で培養する方法が効率的であると考えられた.
著者関連情報
© 日本魚病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top