魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
Print ISSN : 0388-788X
ISSN-L : 0388-788X
海産稚アユのビブリオ病に対するスルファモノメトキシン薬浴の効果
大上 皓久
著者情報
ジャーナル フリー

1969 年 3 巻 2 号 p. 30-33

詳細
抄録

 スルファモノメトキシン・ナトリウム塩を用いて,海産稚アユを薬浴した時の魚体内濃度の変化と,自然感染魚に対する発病抑止効果を海水と淡水について比較検討した。1, 薬浴によるサルファ剤の魚体内濃度は,淡水薬浴よりも海:水薬浴の方が,著るしく吸収速度が早く,淡水の2~4倍に達した。2, 稚アユのビブリオ病に対する薬浴の発病抑止効果は,淡水薬浴に比べて,海水薬浴が明らかに大きく,魚体内濃度の結果とよく一致した。

著者関連情報
© 日本魚病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top