抄録
“RV-PJ 感染症”の暗視野顕微鏡による簡易診断ならびに透過電顕による確定診断法を検討した。暗視野では, ウイルス粒子は血リンパ中に約0.5μm の多数の微粒子として観察され, 胃上皮層の感染核は 10~15μm の円形ないし楕円形の輪郭明瞭で無構造の白色物体として, 小結節は 20~50μm の茶色の小塊として観察された。電顕では, 血リンパまたは胃上皮を材料としたネガティブ染色法により, ウイルス粒子は約400×150nm のビリオンまたは約390×85nm のカプシドとして観察された。