魚病研究
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Cytophaga columnarisに対するウナギ皮膚の免疫応答
間野 伸宏乾 享哉荒井 大介廣瀬 一美出口 吉昭
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1996 年 31 巻 2 号 p. 65-70

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抄録
 C.columnaris ホルマリン死菌ワクチンを用いて, 浸漬法および注射法によるウナギに対する免疫処理の有効性を検討した. 体表をアルコール綿で損傷させた免疫魚を菌浴により攻撃した. その結果, 最終生残率は浸漬免疫区60%, 注射免疫区20%, 対照区0%であった. 浸漬免疫魚は感染の進行が遅く, 感染部位の皮膚にはその他の実験区の魚に比べて多数の白血球が観察された. また, C.columnaris に対する皮膚の付着阻害活性も浸漬免疫魚が最も高い値を示した.
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© 日本魚病学会
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