個体識別し, 予め血漿化学成分を測定したブリとニジマスをそれぞれ Lactococcus garvieae, Vibrio anguillarum で攻撃し, 菌攻撃前の血漿成分値と死亡率との関係を調べた。 保菌することなく生残した魚の菌攻撃前の血漿コレステロールおよびリン脂質は, 死亡魚および保菌魚のそれらより優意に高かった。 また, 血漿コレステロール値が高い魚ほど菌攻撃後の死亡率は低くなる傾向が認められた。 血漿コレステロールおよびリン脂肪値は養殖魚の健康度評価の指標になり得ることが示唆された。