抄録
コイの造血臓器である腎臓より細胞を分離・培養したところ, 支持細胞層の形成および造血細胞の活発な増殖が約1ヶ月間観察された。 増殖した細胞の表面形態を走査電顕で調べたところ, 多数の指状突起が観察され, コイリンパ球と似た形態を示していた。 コイ IgM に対するモノクローナル抗体を作成し, 表面免疫グロブリン(sIg)の有無を調べたところ, 1.6~5.6%の細胞が陽性に染色され, さらに, sIg 陽性細胞の産生は約1ヶ月間維持された。 これらのことから, 培養下で B リンパ球の増殖・文化がおこっているものと考えられた。